日本は、岩塩や塩湖(塩の湖)などの塩資源に恵まれていません。このため、古くから海水から塩をとる工夫をしてきました。この方法は、藻塩焼き、揚浜式塩田、入浜式塩田、流下式塩田と時代とともに発展してきました。
現在では、イオン交換膜法という科学的な方法より効率よく塩が作られています。
瀬戸内海地方は、雨が少なく温暖な気候であることに加え、天然の広い干潟が多く、満潮と干潮の時の海面の高さが大きく違うため、古くから塩浜が多く作られ、塩づくりがさかんに行われていました。
江戸時代に入り、干拓技術や堤防を築く技術が進歩して、大規模な塩田が赤穂ではじめて開発されました。赤穂の塩づくりは「赤穂流」とよばれ、出来た塩は品質も良く、江戸や大阪を中心にたくさん売られました。 |