No.041  2003.7.15

赤穂市の陶芸作家「播州赤穂赤州窯(せきしゅうがま)」の有田俊明さんを紹介しましょう!


 播州赤穂は兵庫県の西南端にあって瀬戸内海に面し、その気候風土が塩づくりに適していたため、古くより塩どころ赤穂の名声は全国に知られておりました。
 その塩づくりも技術革新の波によってあの懐かしい塩田の面影の昭和40年代で終わりをつげ、今は見ることができなくなりました。

 赤穂と塩のかかわりは、いつまでも持ちつづけなければならないと考え、そこで塩づくりと同様に、海水を用いるという全く新しいやきものに取組みました。

 赤穂近辺の土石を使い、やきものの表面が硝子化するとともに、窯変を生む塩基成分の役割を海水そのままに求めるという独自な技法によって、焼締でありますが優しさのあるやきものをつくることが出来ました。

播州赤穂赤州窯
 有田 俊明
 〒678-0176
 赤穂市南野中202番地
 電話0791-43-8815

平成陶芸名鑑より

  • 昭和24年〜41年   林鶴雄師(安井曽太郎氏に師事)に洋画を学び、各展にて活動、入選・入賞する。
  • 昭和41年〜  平面より立体的に表現のできる陶芸に転向。江戸末期から昭和初期まで続いた赤穂のやきものを研究解明し、継承者の了解を得て赤穂焼を継承。その後、縁起を伝えるため、海水中の塩基成分を直接窯の中で反応させ、無釉焼締めでありながら光沢のある新しい焼成技法・窯釉焼締を開発した。.以後、オブジェ作品から食器、茶陶まで多彩に製作。焼き締め陶公募展、信楽陶芸展、他各展に出品する。また、個展・グループ展も数多く開催している。
  • 平成12年  ヨーロッパ8カ国研修。名士名流作品展(読売新聞大阪・松坂屋)出品。名士寄贈書画工芸作品展(毎日新聞大阪・大丸)出品。寄贈書画工芸作品即売展(朝日新聞名古屋・丸栄)出品。
  • 平成13年  群象の会展(赤穂市ハーモニーホール)出品。

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